「夜勤、もう限界だ。やめたい。でも、やめたら手取りが減って生活できないんじゃないか」
「夜勤手当が消えたら、毎月いくら足りなくなるんだ?」
「やめたい気持ちはあるのに、お金が怖くて動けない」
この記事で、その不安に「数字」で答えを出す。
先に言っておく。夜勤なしにすれば、手取りは確かに下がる。これは事実だ。きれいごとを言うつもりはない。
だがな、もう一つの事実を言う。その下がった分は、埋められる。やめても生活は回る。私はそれを身をもって知っている。
かずくん私は17年間夜勤を続けて、夜勤のない部署へ移った。配置換えで夜勤手当が一気に消えた時、給与明細を見て「本当の手取りはこんなに少なかったのか」と愕然とした。
最初は貯金を切り崩していた。でも今は、夜勤手当がなくても普通に生活が回っている。
この記事では、夜勤をやめたら手取りが具体的にいくら減るのかを引き算で見せる。そのうえで、減った分を固定費の見直しと職場選びでどう埋めるか、私の実体験を全部出して話す。
やめたいなら、やめていい。ただし、その前に数字を知っておけ。漠然とした恐怖は、数字に直せば判断に変わる。読み終わる頃には、「やめても大丈夫だ」と自分の言葉で言えるようになっているはずだ。
看護師が夜勤なしにすると手取りはいくら下がるのか【引き算でわかる】
結論から言う。夜勤なしにすると、手取りは月3〜5万円、年にして40〜60万円ほど下がるのが一つの目安だ。ただしこれは勤務形態や夜勤回数で変わる。
大事なのはここからだ。多くの看護師が「夜勤をやめたら手取りがどうなるか」を、ちゃんと計算したことがない。
「なんとなく減りそうで怖い」という漠然とした不安だけで止まっている。私もそうだった。
だがな、減る額は具体的な数字で出せる。そして数字で出せば、「これなら埋められる」のか「これはきつい」のか、自分で判断できるようになる。この章では、その引き算のやり方を渡す。
計算式はシンプル|今の手取り −夜勤手当=夜勤なしの手取り
夜勤なしの手取りを知りたいなら、計算式はこれだけだ。
今の手取り −(夜勤手当+深夜割増賃金)≒ 夜勤なしの手取り
つまり、夜勤なしの手取りは「今の手取りから、夜勤に関わる手当を引いた額」に近くなる。ゼロから難しい計算をする必要はない。自分の給与明細を引っ張り出して、夜勤に関わる手当の欄を見るだけでいい。
夜勤手当の月額の目安はこのあたりだ。あくまで一般的な相場感だと思って聞いてくれ。
- 2交代制(夜勤回数が少なく1回が長い):月4〜5万円程度
- 3交代制(夜勤回数が多く1回が短い):月3〜4万円程度
注意してほしいのは、これは「額面」の手当の話だということ。手当にも税金や社会保険料はかかるから、手取りベースで見ると、減る実額はこの数字より少し小さくなる。これは後で詳しく話す。



夜勤手当がなくなるって考えると、それだけで頭が真っ白になっちゃって…ちゃんと計算したことなかったです。



それが一番きついんだ。漠然と怖がっている状態が、一番心を削る。まず計算してみろ。給与明細の夜勤手当欄を見るだけで、減る額の概算は今日出せる。
私自身、この「本当の手取り」を突きつけられた瞬間を今でも覚えている。夜勤のない部署へ配置換えになった最初の給料日。明細を開いたら、見慣れた金額の下にあるはずの夜勤手当の行が消えていた。
手取りの数字が、想像していたより一段も二段も低い。「俺の本当の手取りって、こんなに少なかったのか」――しばらく明細から目を離せなかった。
あの時の私は、自分の手取りを「夜勤手当込みの総額」でしか見ていなかった。だからこそ言う。恐怖の正体を知るために、まず引き算してみてくれ。
ケース別シミュレーション|夜勤回数別に手取りの減り幅を出す
もう少し具体的にイメージできるよう、夜勤回数別に「夜勤あり → 夜勤なし」の手取りの減り幅を概算で並べてみる。下の表を見てくれ。
| 勤務パターン | 夜勤手当の月額(目安) | 手取りの減り幅(月・概算) | 年間の減り幅(概算) |
|---|---|---|---|
| 3交代・月8回 | 約3〜4万円 | 約2.5〜3.5万円 | 約30〜42万円 |
| 2交代・月4回 | 約4〜5万円 | 約3〜4万円 | 約36〜48万円 |
| 2交代・月5回 | 約5〜6万円 | 約4〜5万円 | 約48〜60万円 |
表の読み方はこうだ。「夜勤手当の月額」がまるごと消えるわけではなく、税金や社会保険料が引かれた後の手取りベースの減り幅を3列目に書いている。ここが実際にあなたの口座から消える額に近い。
ざっくり言えば、夜勤なしにすると手取りは月3〜5万円、年にして40〜60万円ほど下がるのが一つの目安になる。もちろん夜勤手当の額や回数で前後するから、正確な数字は自分の明細で出してくれ。
※上の数字は一般的な相場をもとにした概算・目安だ。手当額・控除額は職場や個人の状況で変わるため、必ず自分の給与明細で確認してほしい。
ここで一度、深呼吸してほしい。月3〜5万円。この額を見て、どう感じた?「やっぱり無理だ」と思ったか?ちょっと待て。この程度の差なら、このあと話す方法で埋められる範囲だ。怖がって動けなくなるほどの額じゃない。それを次の章以降で証明する。
額面の差より「手取りの差」は小さくなることが多い
多くの看護師が誤解しているポイントを一つ潰しておく。「年収が◯万円下がる=手取りも同じだけ下がる」ではない。
理由はシンプルだ。夜勤手当が減れば、その分だけ課税対象の所得が下がり、社会保険料の計算ベースも下がる。つまり、収入が減ると同時に、引かれる税金・保険料も減る。だから額面が5万円減っても、手取りの減りは4万円前後にとどまる、というケースが出てくる。



額面が減った分が、そのまま手取りから消えると思ってました…!



そう思ってる人がほとんどだ。だから必要以上に怖がる。減るのは事実だが、額面の減りより手取りの減りは少しマイルドになる。これは覚えておけ。
ボーナスについても安心していい。ボーナスは基本給をベースに計算されるのが一般的で、夜勤手当はそもそも賞与の算定に入らないことが多い。だから夜勤手当がゼロになっても、ボーナスへの直接の影響は小さい。
つまり、夜勤なしで失うのは「毎月の夜勤手当の手取り分」が中心であって、年収が丸ごと崩れるわけじゃない。過大に怖がる必要はない。恐怖を、正しいサイズに戻してくれ。
「いくら減るか」より先に確認しろ|あなたの夜勤手当は適正か
ここで一つ、重要な視点を渡す。そもそも、あなたが今もらっている夜勤手当が安く設定されている可能性がある。
考えてみてくれ。引き算で「夜勤なしの手取り」を出すとき、引く数になるのは夜勤手当だ。その夜勤手当が相場より安いなら、夜勤をやめて失う額も、あなたが思っているより小さいということになる。失うものが小さければ、やめる恐怖も小さくなる。
差額を計算する前に、まず「引く数」自体が正しいかを確認しておけ。
夜勤手当と深夜割増賃金を混同していないか
まずこれだけは頭に入れておけ。夜勤手当と深夜割増賃金は、全く別物だ。
深夜割増賃金は、深夜帯(原則22時〜翌5時)に働いた場合に法律で割増して支払われるべき賃金だ。一方の夜勤手当は、それとは別に病院が独自に上乗せして支払う手当のこと。この2つは本来、別々に支給されるものだ。
ところが、深夜割増賃金を「夜勤手当」という名目に含めて支払っている職場がある。この場合、明細上は「夜勤手当」として一定額が見えるが、その中身は法律で当然支払われるべき深夜割増賃金が大半で、純粋な上乗せ分はごくわずか、という状態になりうる。
実は、これは私の身に起きたことだ。日勤に移ってお金の勉強を始めた頃、過去の自分の給与明細をじっくり見返した。「夜勤手当」と書いてある欄があった。だが調べていくうちに気づいた。
あの金額は深夜割増賃金込みで、純粋な夜勤手当だけで見たら、全国相場よりかなり安かったんだ。「俺はこんなに安く夜勤をやらされていたのか」――声が出たよ。



17年も夜勤をやってきて、自分の夜勤手当の中身すら知らなかった。これが現実だ。あなたには同じ思いをしてほしくない。
【補足】夜勤手当と深夜割増賃金の見分け方
給与明細で「深夜割増賃金」や「深夜手当」の行が、夜勤手当とは別に立っているかを見てみよう。もし夜勤手当の欄しかなく、深夜割増の行が見当たらないなら、混ざっている可能性がある。判断に迷うときは、就業規則や給与規程を確認するか、職場の労務担当に「深夜割増賃金は別に支給されていますか」と確認するのが確実だ。
結論はこうだ。もし今の夜勤手当が相場より安いなら、夜勤をやめて失うものは、あなたが恐れているより小さい。「こんなに安い手当のために、身体を削って夜勤を続けていたのか」と気づけば、やめる決断はぐっと軽くなる。
下がった手取りを埋める方法①|固定費を見直して夜勤手当分を相殺する
ここからが本題だ。夜勤なしで下がった手取りは、固定費の見直しで埋められる。これが「やめても大丈夫」と言い切れる最大の根拠だ。
多くの人は「収入が減るなら、別で稼がなきゃ」と考える。だが先にやるべきは逆だ。増やすより、まず減らす。支出側を見直すほうが、確実で、すぐに効く。私はこの順番を間違えていて、最初は遠回りをした。
夜勤手当が月5万円なら、固定費で月5万円浮かせればチャラ
発想を変えてくれ。夜勤手当が月5万円減るなら、固定費を月5万円減らせば、家計の収支はチャラになる。当たり前の話に聞こえるか?だが、ここに気づけていない看護師が本当に多い。
夜勤手当が月5万円なら、年間で60万円。これと同じ60万円を、支出側で浮かせればいい。収入で60万円増やすのは大変だが、支出で60万円減らすのは、固定費に手をつければ意外と現実的だ。
ここで一つ釘を刺しておく。節約というと、すぐに「食費を削らなきゃ」と考える人がいる。安いスーパーを何軒もハシゴして、1円でも安い卵を探す――あれは時間の無駄だ。労力のわりに浮く額が小さいし、続かない。狙うのは食費じゃない。固定費だ。



正直に言う。私が「固定費で夜勤手当分は埋まる」と気づいた瞬間、頭にあった夜勤への恐怖がスッと消えた。「なんだ、夜勤に縛られる必要なかったじゃないか」ってな。
スマホ・保険・電気代の見直しで年間50万円浮いた実話
これは私の実話だ。スマホ・保険・電気代。この3つを見直しただけで、年間50万円浮いた。
きっかけは、さっき話したあの給料日だ。夜勤手当が消えて手取りが下がり、貯金を切り崩す日々。「このままじゃまずい」という焦りだけがあった。そこで初めて、ゼロからお金の勉強を始めた。そこで出会ったのが「固定費の見直し」という考え方だ。
正直に白状すると、最初からうまくいったわけじゃない。何から手をつければいいかも分からず、軌道に乗るまでに1年かかった。だが、やってみると着実に効いた。具体的にはこんな手順で進めた。
まず、毎月決まって出ていくお金を全部紙に書き出した。スマホ、保険、電気、水道、ガス、サブスク、家賃。書き出すだけで「こんなに払ってたのか」と気づくものが必ず出てくる。
大手キャリアから格安SIMに変えた。これだけで月数千円。家族分も合わせると、年間で数万円の差になった。
なんとなく入っていた医療保険を見直した。看護師なら分かると思うが、過剰な保障に入っているケースは多い。本当に必要な保障だけを残したら、保険料がぐっと下がった。
電力会社・契約プランを見直した。使い方を変えなくても、契約を変えるだけで毎月の電気代が下がった。
この3つだけで、年間50万円。夜勤手当が月4〜5万円なら、年間で50〜60万円。つまり、固定費を見直すだけで、夜勤手当分はほぼまるごと相殺できた計算になる。
固定費のいいところは、一度見直せば、あとはほぼ自動で毎月効き続けることだ。食費の節約みたいに毎日頑張る必要はない。最初に一回手をつければ、その後は放っておいても浮き続ける。これが、夜勤手当に頼らない生活の土台になる。
「削れる固定費」と「削るべきでない固定費」を切り分けろ
ただし、何でもかんでも削ればいいわけじゃない。削れる固定費と、削るべきでない固定費を切り分けろ。ここを間違えると、生活の質や安心まで削ってしまう。
【削れる固定費/削るべきでない固定費】
- 削れる固定費(無駄を外すだけ)
- 大手キャリアのスマホ料金 → 格安SIMへ
- 保障が過剰・重複している医療保険
- 使っていない放置サブスク
- 割高な電力・ガスの契約プラン
- 削るべきでない固定費(安心・将来への投資)
- 本当に必要な保障(万一に備える最低限の保険)
- 健康を守るための支出
- スキルアップ・自己投資
勘違いしないでほしいんだが、固定費の見直しは「我慢」じゃない。「無駄を外す」だけだ。格安SIMにしても通話もネットも普通にできる。過剰な保険を解約しても、生活は何も変わらない。むしろ財布が軽くなったストレスから解放される。
夜勤をやめる前に、この「やめても回る家計」を先に作っておけ。そうすれば、安心して夜勤を外せる。お金の不安がなくなれば、決断は驚くほど軽くなる。
下がった手取りを埋める方法②|夜勤なしでも手取りを確保しやすい職場を選ぶ
埋め方のもう一つのルートが、職場選びだ。「夜勤なし=手取りが低い」とは限らない。同じ夜勤なしでも、職場によって手取りの確保しやすさは大きく違う。
固定費で支出を抑えつつ、手取りを確保しやすい職場を選べば、夜勤手当分の差はさらに埋まる。ここでは「手取りを確保しやすいか」という軸で、代表的な夜勤なしの職場を見ていく。
訪問看護|日勤のみでも手取りを確保しやすい筆頭
夜勤なしで手取りを確保しやすい職場の筆頭は、訪問看護だ。在宅医療のニーズが伸び続けていて求人が多く、日勤のみの働き方の中では収入を確保しやすい傾向がある。
ただし注意点もある。オンコール(夜間の電話当番)の有無で、手当や働き方が変わる。オンコールありなら手当がつくぶん手取りは上がりやすいが、夜間に呼び出される可能性がある。
「完全に夜から解放されたい」なら、オンコールなしの求人を選ぶ必要がある。ここは求人票でしっかり確認しろ。
私自身、日勤で生活が安定してきた頃、訪問看護に興味が出てきた時期があった。訪問看護の案件が多いサイトを探してレバウェル看護に登録し、どんな条件の求人があるのか情報収集した。担当者が丁寧にヒアリングしてくれて、「このキャリアならこの求人が妥当」と具体的に教えてくれたのを覚えている。
結局その時は条件の合う案件がなくて見送ったが、「夜勤なしでもこういう選択肢があるのか」と知れただけで、気持ちが楽になった。
老健施設・企業看護師|生活リズムが整い、出費も減りやすい
訪問看護以外にも、夜勤なしで働ける職場はある。代表的なのが老健施設と企業看護師だ。それぞれ向き不向きがある。
老健施設(介護老人保健施設)は、急性期のような濃い医療行為が少なめで、夜勤なしの求人も選びやすい。点滴や急変対応のプレッシャーが苦手な人に向いている。落ち着いた環境で働きたいなら有力な選択肢だ。
企業看護師(産業看護師)は、一般企業の医務室や健康管理部門で働く形。土日祝休みでカレンダー通りに動けるのが大きな魅力で、福利厚生が手厚い傾向もある。
ただし注意点として、求人数が少なく、競争率が高い。すぐに見つかるとは限らないので、情報収集は早めに始めておきたい。



夜勤なしの職場って、こんなに選択肢があるんですね。どこも給料が安いイメージでした…。



「夜勤なし=薄給」は思い込みだ。額面だけ見れば病棟より下がる職場もあるが、生活リズムが整うと無駄な出費が減る。トータルで見れば、意外と手元に残る。
手取りは「額面」だけでなく「福利厚生・生活コスト」で見ろ
職場を選ぶとき、給料の額面だけで判断するな。退職金、住宅手当、社食、家賃補助――こういう「額面に出ない部分」が、実質の手取りに効いてくる。
例えば、額面の月給が同じでも、家賃補助が月2万円ある職場と、何もない職場では、手元に残るお金が大きく違う。社員食堂で安く昼食が食べられる職場なら、毎日の食費も浮く。こういう福利厚生は、実質的な「もう一つの手当」だと思って見ておけ。
そしてもう一つ、見落としがちなのが「生活コスト」だ。私は夜勤をやめてから、出費そのものが減った実感がある。夜勤明けのフラフラの頭で、コンビニで甘いものや惣菜を爆買いすることがなくなった。生活リズムが整うと、自炊する余裕も出てくる。夜勤で乱れた生活が、地味にお金を吸い取っていたんだと気づいた。
つまり、夜勤をやめて手取りが額面で減っても、生活リズムが整うことで支出が減り、トータルでは思ったほどマイナスにならないことが多い。手取りは「もらう額」だけでなく「残る額」で見ろ。
手取りの数字だけで判断するな|夜勤なしで取り戻せるもの
ここまで手取りの引き算と埋め方を話してきた。だが最後に、これだけは言わせてくれ。夜勤をやめて手に入るものは、手取りの数字には出てこない。
お金の不安が解消されたなら、次は天秤のもう片方に乗っているものを見てくれ。夜勤を外すことで取り戻せるものは、想像以上に大きい。
夜眠れて、朝起きる。体調が安定する
夜勤をやめて一番変わったのは、夜にちゃんと眠れるようになったことだ。
夜勤をしていた頃、明けの日は布団に入っても目が冴えて、カーテンの隙間から漏れる昼の光を見ながら天井を眺めていた。眠っているのか起きているのか分からない。次の夜勤に向けて、身体は休まらないまま時間だけが過ぎる。
夜勤を外してから、夜に眠って朝に起きる、というだけの生活が戻ってきた。朝起きるのは正直しんどい日もある。だが生活リズムが一定になると、身体の調子が目に見えて安定してきた。
体調が安定すれば、無駄な通院や薬代も減りうる――もちろん個人差はあるが、身体が整うことの価値は、お金には換算しきれない。
家族と同じ時間を過ごせる
もう一つ取り戻せたのが、家族と同じ時間を過ごせるようになったことだ。これは正直、手取りが多少下がっても釣り合わないくらい大きい。
夜勤をやっていた頃、子どもの運動会に夜勤明けのボロボロの状態で行って、途中で座り込んだことがある。応援したいのに、身体が言うことを聞かない。
あの時の情けなさは、今でも忘れられない。家族と「同じ時間に同じ食卓を囲む」という当たり前が、夜勤の生活では当たり前じゃなかった。



夜にみんなで飯を食って、普通に「おやすみ」を言う。たったそれだけのことが、どれだけありがたいか。夜勤を外して初めて分かった。
ただし、夜勤が好きな人・今は稼ぎたい人は無理に外すな
ここまで「夜勤を外せ」という話をしてきたが、公平に言っておく。夜勤が好きな人、今は集中して稼ぎたい人は、無理に外す必要はない。
夜勤の静かな雰囲気が好きだという人もいる。短期間でしっかり稼ぎたいという目的があるなら、夜勤単価の高い職場で稼ぐのは立派な戦略だ。それは尊重されるべき選択だ。
私が言いたいのは、「生活のために、イヤイヤ夜勤を続けている」なら、その思い込みを一度疑えということだけだ。
夜勤を続けるのも、外すのも、あなたが選べる。我慢し続けることだけが正解じゃない。「やめたい」と思っているなら、それはもう、外していいサインだ。
不安が消えたら、まずこの一歩から動け
ここまで読んで、「夜勤をやめても、なんとかなりそうだ」と少しでも思えたなら、その感覚を行動に変えてくれ。ただし、いきなり辞表を出せとか、今すぐ転職しろとは言わない。そんなのは重すぎる。
まずは、今日からできる小さな一歩でいい。この3つのどれかから始めろ。
- 給与明細の夜勤手当欄を見て、減る額を概算する(恐怖の正体を数字にする)
- 固定費を一度、全部書き出す(埋められる額を把握する)
- 夜勤なしの求人条件を眺めてみる(選択肢が本当にあるか確認する)
3つ目について補足しておく。私が日勤に移った後、人間関係に疲れて転職を意識し始めた時期があった。最初は転職目的というより、ただの情報収集のつもりで転職サイトに登録した。
そこで初めて、夜勤手当の病院間の格差がこんなに大きいのかと知った。自分が過去に働いていた職場が、相場よりかなり安かったことにも、その時気づいた。
つまり、「登録=転職」じゃない。求人を眺めて選択肢を知るだけでも、心に余裕が生まれる。「夜勤を外しても、ちゃんと働き先がある」と分かるだけで、夜勤への向き合い方が変わる。今の職場に縛られている感覚から、少し自由になれるんだ。



いきなり転職じゃなくて、まず見てみるだけでもいいんですね。それなら私にもできそうです。



それでいい。一歩目は軽くていいんだ。動き出せば、漠然とした不安は具体的な判断に変わっていく。
【迷ったら相談】夜勤なしの職場を探せるおすすめの看護師転職サイト3選
ここでは、夜勤なしの職場を探せる転職サイトを3つ紹介する。1か所に登録でもいいが、転職先を広くカバーするために最低2つ登録するほうが最終的に比較しやすい。



いくつ登録してもいいが、登録後に必ず本人確認の電話があるから、登録しすぎると大変な目に遭うぞ。
多くても3つまでにしておくんだ。
求人数20万件以上でオリコン4年連続No.1!看護師転職ならナース専科
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| 対応施設 | 病院・クリニック・ 訪問看護・介護施設・ 企業・保育園 |
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職場のリアルな内部情報がわかる!求人数12万件以上のレバウェル看護
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| サポート体制 | 電話・メール・LINE |
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よくある質問|看護師の夜勤なしと手取り
- 夜勤なしにすると手取りは具体的にいくら減りますか?
-
一つの目安は、月3〜5万円・年40〜60万円ほどだ。ただし夜勤手当の額や夜勤回数で変わる。正確な額は、自分の給与明細の夜勤手当(+深夜割増賃金)の欄を見て、「今の手取り −その額」で概算してみてくれ。手当にも税金・社会保険料がかかっているため、手取りベースの減りは額面の減りより少し小さくなる。
- 夜勤手当がないと本当に生活できなくなりますか?
-
多くの場合、それは思い込みだ。減るのは月3〜5万円程度が目安で、その分は固定費の見直しで相殺できる。私はスマホ・保険・電気代の見直しだけで年間50万円浮かせて、夜勤手当分をほぼカバーできた。さらに手取りを確保しやすい職場を選べば、差はもっと埋まる。「夜勤手当がないと無理」と決めつける前に、まず数字で確認してみてくれ。
- 夜勤手当がなくなると、ボーナスも減りますか?
-
ボーナスへの直接の影響は小さいことが多い。ボーナスは基本給をベースに計算されるのが一般的で、夜勤手当はそもそも賞与の算定に含まれないことが多いからだ。つまり、夜勤手当がゼロになっても、ボーナスが同じだけ減るわけではない。ただし算定方法は職場によって異なるので、就業規則や給与規程で確認しておくと確実だ。
- 夜勤をやめたいと言ったら「甘え」と思われそうで不安です。
-
断言する。やめたいと思うことは甘えじゃない。身体や生活に無理が出ているサインだ。「夜勤はやって当たり前」という空気は確かにあるが、それは古い思い込みにすぎない。夜勤をしなくても立派に働いている看護師は山ほどいる。周りの目より、自分の身体と生活を優先していい。我慢することと、耐えるべきことは違う。
まとめ|夜勤なしの手取りは「下がる前提」で埋め方まで決めておけ
夜勤なしにすれば、手取りは下がる。月3〜5万円、年にして40〜60万円ほどが目安だ。だが、その下がった分は埋められる。①固定費を見直して相殺する、②手取りを確保しやすい職場を選ぶ。この2つで十分に対処できる範囲だ。
そして、差額を怖がる前に一つ確認しろ。あなたの今の夜勤手当が、相場より安く設定されていないか。もし安いなら、夜勤を外して失うものは、あなたが思っているよりずっと小さい。
最後にこの記事のおさらいだ。
- 夜勤なしの手取りは「今の手取り −夜勤手当」で概算できる。目安は月3〜5万円減
- 額面ほど手取りは減らない。ボーナスへの影響も小さい
- 固定費の見直しで年間50万円相殺できた。夜勤手当分はほぼカバーできる
- 訪問看護・老健・企業看護師など、夜勤なしでも手取りを確保しやすい職場がある
- 差額を怖がる前に、自分の夜勤手当が相場より安くないか確認しろ
- 手取りの数字に出ない「睡眠・体調・家族との時間」も判断材料に入れろ
やめたいなら、やめていい。ただし動く前に、まず給与明細の夜勤手当欄を見て、固定費を一度洗い出せ。その2つをやるだけで、頭の中の漠然とした恐怖が、対処できる具体的な数字に変わる。数字が見えれば、恐怖は判断に変わる。



私みたいに、身体を壊しかけてから動くのでは遅い。「夜勤をやめたら生活できない」は、ほとんどの場合、思い込みだ。動くなら、まだ元気なうちに、少しずつ動け。あなたの身体は消耗品だ。取り替えはきかない。



