「看護師が転職で失敗する1番の原因って何?」
「今の病院を辞めたいけど転職で失敗しないか不安…」
「転職で失敗したくないから、看護師転職サイトのこととか詳しく教えて!」
この記事で、その不安に答えを出す。
先に結論を言う。看護師の転職で失敗する一番の原因は、運ではなく、辞めたい気持ちに押されて焦って決めることだ。在職中に内部情報を調べて選択肢を持っておけば、前より悪い職場を引く失敗はかなり防げる。
かずくん俺は看護師歴20年以上で転職を6回してきたが、内部情報を調べずに入った病院で、1年の昇給が1,500円だったこともある。
失敗した側の目線で話す。
この記事では、看護師が転職で後悔しやすい場面と、その根っこにある焦りの正体、求人票に出ない情報の確かめ方をまとめた。読めば、求人票の数字と面接の印象だけで決めずに、裏付けを取ってから選べるようになる。
読み終わる頃には、辞めたい気持ちのままでも、何から順に動けば今より悪い職場を避けられるかを、落ち着いて判断できるようになる。



怖いのは転職そのものではない。逃げ道を持たないまま、1枚の求人票に次の数年を預けることだ。
結論|看護師の転職は「焦って動く」と1割以上失敗する
看護師の転職は、辞めたい気持ちに押されて焦って動いた時点で、前より合わない職場を引く方向へ一気に傾いてしまう。
転職そのものが危ないのではなく、焦ると求人を比べる、内部情報を調べる、条件を確かめるという手順を丸ごと飛ばしてしまうからだ。
- 3年以内に転職した看護師のうち、失敗したと感じた人は12.2%
- 成功したと感じた人は74%で、失敗した人は約8人に1人
- 失敗の理由の上位に、聞いていた話とのギャップが入っている
出典:看護roo!「看護師が転職に『失敗』しないために大切な4つのこと」
(2022年7月実施・3年以内に転職した看護師1,338人)
聞いていた話と違ったという失敗は、在職中に時間をかけて内部情報を確かめていれば、入職前に気づけた種類のものだ。



裏を返せば、焦らずに比べる・調べる・確かめるの順番を守るだけで、転職で後悔する少数派の側に入る可能性はぐっと小さくできる。
看護師が転職で「失敗した」と後悔する5つの場面
看護師が転職して失敗したと後悔する場面を、看護roo!の調査で転職後の不満が多かった順に並べたものが、下の5つだ。
- 仕事内容や業務量が想定と違った
- 給料が下がった、または思ったより増えなかった
- 新しい職場の人間関係になじめなかった
- 面接で聞いていた話と現場の実態が違った
- 病院の方針や看護観が自分と合わなかった



自分が一番避けたい場面がどれかを先に知っておけば、面接や見学で何を確かめるべきかがはっきりする。当てはまりそうなものから読んでくれ。
仕事内容や業務量が想定と違った
看護roo!の調査で転職後の不満が一番多かったのは、仕事内容や業務量が、入職前に思い描いていたものと違ったというパターンだ。
求人票には業務の名前しか書かれておらず、1日に何人を受け持ち、看護以外の雑務がどれだけあるかまでは読み取れないからだ。
【仕事内容でよく起きるギャップ】
- 受け持ち患者数が前の職場より多い
- 看護以外の雑務や事務作業が多い
- ルーティン業務ばかりでスキルが身につかない
- 委員会や係の仕事が想像以上に重い
大学病院から療養型病院へ移り、仕事にやりがいを感じられなくなったという28歳の看護師の声も、同じ調査で紹介されていた。
受け持ち人数と1日の業務の流れを入職前に確かめておけば、仕事内容のギャップのかなりの部分は、入る前の段階でつぶしておける。
給料が下がった、または思ったより増えなかった
給料が下がった、または上がると思っていたのに増えなかったという後悔は、転職後の不満の中で2番目に多く挙がっている。
求人票の月給は手当込みの総額で書かれることが多く、基本給や夜勤手当の中身まで見ないと、本当の手取りが読めないからだ。
【給料で後悔しやすいポイント】
- 日勤のみに移って夜勤手当がまるごと消える
- 基本給が低く、賞与が思ったより少ない
- 夜勤手当に深夜割増賃金が含まれている
- 昇給額が年に数千円しかない
俺も以前、夜勤手当だと思っていた金額が実は深夜割増賃金込みで、純粋な手当は相場よりかなり安かったと後から知って、給与明細を持つ手が止まった。



求人票の総額ではなく基本給と手当の内訳を見る癖をつけるだけで、入ってから給料で後悔する確率は大きく下げられる。
新しい職場の人間関係になじめなかった
新しい職場の人間関係になじめなかったという後悔は、転職後の不満で3番目に多く挙がっていて、決して珍しい話ではない。
前の職場で何年もかけて身につけた仕事の進め方や看護観が、新しい上司やプリセプターのやり方とぶつかりやすいからだ。
【人間関係でつまずきやすい場面】
- 前の職場のやり方を否定される
- スタッフの年齢層や考え方が合わない
- 院長や介護職など、他職種との関係に悩む
- 中途採用者への教育がなく放置される
あなたも、新しい職場で誰に聞けば角が立たないのか分からず、物品の場所ひとつ聞けずに立ち尽くす自分を想像したことはないか?
人間関係は入ってみないと分からない部分が残るが、見学で現場の空気を見ておけば、明らかに合わない職場は事前に避けられる。
面接で聞いていた話と現場の実態が違った
面接で聞いていた話と現場の実態が違ったという後悔は、入職前に自分で確かめていれば防げた失敗の、いちばん分かりやすい例だ。
面接では病院側も人を採りたいので良い面を中心に話し、残業や休みの取りにくさは、こちらが聞かない限り出てこないことが多いからだ。
【面接と実態が食い違いやすい項目】
- 残業は少なめと聞いていたのに毎日ある
- 希望の科に配属されず、別の科に回された
- 休みが取りやすいと聞いていたのに直前で変更される
- 提示された金額より賞与が低い
看護roo!の調査でも、夜勤もオンコールもなく休みを取りやすいと聞いて入ったのに、連休が取りづらく申請も直前で変えられたという声がある。



面接で聞いた条件を、労働条件通知書の記載と現場で働く人の声の両方で裏取りしておけば、この食い違いは入職前に見抜ける。
病院の方針や看護観が自分と合わなかった
病院の方針や看護観が自分と合わなかったという後悔は、個人の努力では変えにくいぶん、転職したあとも長く尾を引きやすい。
他職種との連携の仕方や新しい知識を取り入れる姿勢は病院全体の文化なので、一人が意見しても簡単には変わらないからだ。
【方針や看護観のずれが出やすい場面】
- 新しいやり方を提案しても、うちのやり方で終わる
- 患者とじっくり向き合う時間が取れない
- 安全管理や感染対策の考え方が古い
うちはずっとこのやり方でやってきたと言われ続ける職場では、どれだけ頑張っても、自分の看護をしている手応えはなかなか持てない。
看護部の方針や大事にしていることを面接で具体的に聞いておけば、自分の看護観と合う病院かを入る前に見極めやすくなる。
俺の失敗談|内部情報を調べずに入職し、1年の昇給はわずか1,500円だった
俺の一番の転職失敗は、内部情報を何も調べないまま入職して、1年頑張った結果の昇給がわずか1,500円だったことだ。
安い基本給を主任手当で埋めようとしたが、その手当が実は残業代の代わりで、働くほど損をする仕組みになっていたからだ。
【入ってから分かった、その病院の内部事情】
- 主任手当は月2万円だが、毎日20〜21時まで残業しても申請できるのは1時間だけ
- 時給1,500円で計算すると、主任手当は13時間ちょっとの残業代にしかならない
- 結果として、主任になる前のほうが給料は多かった
- 夜勤手当1回1万1,000円は深夜割増賃金込みの固定額で、昇給するほど手当の取り分が減る
昇給額を見て、10年続けても基本給は1万5,000円、年収にして18万円しか増えないと計算した瞬間、ここではもう働けないと腹を決めた。



ホームページと面接では良いことしか出てこないので、あなたには、入る前に内部情報を調べる一手間を決して省かないでほしい。
看護師が転職で失敗する4つの根本原因
ここまでの5つの後悔の場面を逆からたどると、看護師が転職で失敗する根本原因は、焦りから生まれる4つの行動に行き着く。
- 転職に求める条件を整理していない
- 職場を退職してから転職先を探し始めている
- 転職先を比較せず、最初の内定で即決してしまう
- 求人票に書かれない「現場の内部情報」を調べていない



どれも辞めたい気持ちが強い時ほどやってしまう行動なので、今の自分に当てはまるものがないか、確かめながら読んでほしい。
転職に求める条件を整理していない
転職に求める条件を整理しないまま求人を探し始めると、目の前の条件が良さそうな職場に流されて、結果的に失敗しやすくなる。
辞めたい理由がはっきりしていないと、次の職場で何を避けるべきかが決まらず、求人を比べる物差しを持てないからだ。
【条件を整理しないまま探した時に起きること】
- 給料の高さだけで選んで、夜勤回数が増える
- 人間関係から逃げたのに、教育体制を確かめずに入る
- 担当者に勧められた求人を断る理由が言えない
俺もナースではたらこの担当者に希望を掘り下げられて初めて、行きたいのは訪問看護ではなく、夜勤のない働き方だったと気づかされた。
次の職場で何を避けたいのかを先に言葉にしておけば、求人を見るたびに迷わず、自分に合う職場だけを選び取れるようになる。
職場を退職してから転職先を探し始めている
職場を退職してから転職先を探し始めると、収入が途切れる焦りから、本当は納得できていない職場にも妥協しやすくなる。
貯金が減っていく中で求人を比べると、条件を確かめる余裕よりも、早く決めて安心したい気持ちのほうが勝ってしまうからだ。
【退職後に探すと起きやすいこと】
- 内定を断ると次がない気がして即決する
- 給与や残業の確認を後回しにする
- 空白期間を気にして、面接で強く出られない
俺も日勤の部署に移った直後は貯金を切り崩して暮らしていて、通帳の残高が減るたびに、冷静に物事を決められなくなる怖さを味わった。



在職中に探せば毎月の給料が入るので、合わない求人は迷わず断れて、本当に納得できる職場が見つかるまで待つ余裕を持てる。
転職先を比較せず、最初の内定で即決してしまう
転職先を比較せず、最初にもらった内定でそのまま即決してしまうと、その職場の条件が良いのか悪いのかを判断する手立てがない。
比べる求人が1〜2件しかないと、給料や夜勤手当、残業の扱いが相場と比べて普通なのかを測る基準を持てないからだ。
【比較せずに決めると見落とすこと】
- 夜勤手当の相場との差
- 同じ地域の基本給の水準
- 残業代の扱いの違い
- 有給休暇の取りやすさ
俺は転職サイトで情報を集めて初めて、夜勤手当の額は病院によってかなり差があると知り、過去の職場の安さに気づかされた。
複数の求人を並べて比べておけば、内定をもらった職場の条件が本当に良いのかを、自分の目で判断できるようになる。
求人票に書かれない「現場の内部情報」を調べていない
求人票に書かれない現場の内部情報を調べていないことこそが、看護師の転職の失敗を決定づける、一番大きな原因だ。
求人票と面接で手に入るのは病院が見せたい情報だけで、基本給の安さや見込み残業、人が辞めていく理由は書かれないからだ。
【求人票に書かれない内部情報】
- 基本給と各手当の内訳
- 役職手当に残業代が含まれていないか
- 直近の退職者の人数と理由
- 定時後の残業の実態
俺の昇給1,500円の失敗も、入る前に給与の仕組みを働いている人や担当者に聞いていれば、主任を引き受ける前に気づけた話だった。
入職前に内部情報を調べる一手間をかけるだけで、入ってから思っていた職場と違ったと後悔する転職の多くは防げる。
【4ステップ】看護師が後悔ゼロで転職するためのロードマップ
ここまでの4つの根本原因を裏返すと、看護師が後悔せずに転職するための道筋は、在職中から始める4つのステップになる。
- 在職中に「絶対に譲れない条件」を1つだけ決める(自己分析)
- 転職サイトを2〜3社登録し、「逃げ道」を確保する(情報収集)
- 求人の裏側(内部情報・給与内訳)をクロスチェックして比較する(選考)
- 職場見学で実態を確認し、内定受諾後に退職を切り出す(決定)



でも、夜勤をしながら転職活動なんて、時間も体力も持つ気がしないんです…



全部を一気にやる必要はない。ステップを1つずつ進めれば、夜勤の合間でも十分に回せる。
在職中に「絶対に譲れない条件」を1つだけ決める(自己分析)
最初のステップは、今の職場に在籍しているうちに、次の職場でこれだけは譲れないという条件を1つだけ決めておくことだ。
条件を全部満たす職場はまず存在しないので、優先順位を決めておかないと、どの求人を見ても決め手がなくなるからだ。
【譲れない条件を決めるための問い】
- 今の職場を辞めたい一番の理由は何か
- その理由が次の職場でも起きたら、また辞めたくなるか
- 給料が下がっても守りたいものは何か
- 2番目以降で妥協できる条件はどれか
たとえば、夜勤のない働き方を1位にするなら、下がる給料は固定費の見直しで補えばよく、俺はスマホと保険と電気代だけで年間50万円を浮かせた。
譲れない条件が1つ決まっていれば、担当者に勧められても迷わず断れるようになり、後悔しない選択に一歩近づける。
転職サイトを2〜3社登録し、「逃げ道」を確保する(情報収集)
2つ目のステップは、転職サイトを2〜3社登録して、いざという時に逃げ込める先を、今の職場にいるうちに確保しておくことだ。
1社だけだと紹介される求人や担当者の持つ情報が偏り、条件が本当に良いのかを見比べられないからだ。
【看護師転職サイト8社比較表】
俺がナース専科 転職に登録した時は、訪問看護とクリニックで迷っている段階だったが、担当者は求人を押し付けずに、いくつかの方向で求人を見せてくれた。



今すぐ辞めるためではなく、逃げ道を持っておくために登録するだけで、辞めたい気持ちに追い詰められた時の焦りがぐっと和らぐ。
求人の裏側(内部情報・給与内訳)をクロスチェックして比較する(選考)
3つ目のステップは、気になる求人の内部情報と給与の内訳を、複数の情報源で突き合わせながら、ほかの求人と比べることだ。
一つの情報源だけを信じると、病院側の説明の偏りや担当者の思い込みに気づけず、良い面だけを見て決めてしまうからだ。
【突き合わせる情報源】
- 求人票と労働条件通知書
- 2社以上の転職サイトの担当者の話
- 職場見学で見た現場の様子
- 面接での看護部長や師長の回答
たとえば、一人の担当者が残業は少なめと言い、別の担当者が月20時間ほどあると言ったなら、その食い違いこそ面接で確かめるべき質問になる。
情報を突き合わせる癖をつけておけば、求人票の言葉だけで判断せずにすみ、働き始めてからのギャップを最小限に抑えられる。
職場見学で実態を確認し、内定受諾後に退職を切り出す(決定)
最後のステップは、職場見学で現場の実態を確かめ、内定を受けて条件が書面で固まってから退職を切り出すことだ。
退職を先に伝えると後戻りできなくなり、見学で違和感を覚えても、その職場に決めるしかない状況に追い込まれるからだ。
【内定受諾から退職までの順番】
- 労働条件通知書で給与と勤務条件を確かめる
- 内定を受諾して入職日を決める
- 今の職場の就業規則で、退職の申し出期限を確かめる
- 師長に退職の意思を伝え、引き継ぎと有給消化の段取りを組む
俺は6回の転職すべてで、退職の意思を伝えてから引き継ぎと有給消化まで段取りを踏んだので、次の職場で在職証明を求められても困らなかった。



書面で条件を固めてから円満に辞める順番を守れば、前の職場とも揉めずに、安心して新しい職場での一歩を踏み出せる。
求人票と面接だけでは分からない、内部情報の確かめ方
転職の成否に一番差がつくのが、求人票と面接だけでは分からない内部情報を、自分から取りにいく作業だ。
- 給与の総額に惑わされず「基本給と手当の内訳」を必ず確認する
- 「直近の退職理由」と「離職が集中している病棟・部署」を質問する
- 職場見学は夕方に設定し、スタッフの表情と「退勤状況」を観察する



ここで紹介する3つは、気になる求人が見つかった時点ですぐに使える確かめ方なので、メモを取りながら読み進めてほしい。
給与の総額に惑わされず「基本給と手当の内訳」を必ず確認する
給与は総額に惑わされず、基本給と手当の内訳まで必ず確認しておかないと、入ってから手取りで後悔することになる。
賞与や昇給は基本給をもとに計算されることが多く、総額が同じでも基本給が安い病院ほど、年収の伸びやボーナスが少なくなるからだ。
【給与で確認すべき内訳】
- 基本給の金額
- 夜勤手当に深夜割増賃金が含まれているか
- 残業代は全額申請できるか
- 役職手当に残業代が含まれていないか
- 賞与は基本給の何か月分か
俺がいた病院は夜勤手当が深夜割増賃金込みの固定額だったので、昇給して割増分が増えるほど、純粋な夜勤手当の取り分が毎年削られていた。
内訳まで確かめてから決めれば、総額の大きさに釣られることなく、何年働いても損をしない職場を選べるようになる。
「直近の退職理由」と「離職が集中している病棟・部署」を質問する
直近の退職理由と、離職が集中している病棟や部署は、入職を決める前に、遠慮せずに担当者や面接で質問しておくといい。
離職率の数字だけでは病院全体の平均しか分からず、あなたが配属される病棟で看護師が次々に辞めているケースを見抜けないからだ。
【退職理由について聞くこと】
- 直近1年で辞めた人数と主な理由
- 退職者が特定の病棟や部署に偏っていないか
- 自分が入るポストの前任者が辞めた理由
- 中途採用者が定着しているか
面接で自分から聞きにくければ、転職サイトの担当者に病院側へ確認してもらう方法もあり、答えてもらえる範囲は担当者によって違うが聞く価値はある。



人が辞めていく理由を先に知っておけば、自分も同じ理由で辞めることになりそうな職場を、入る前の段階で候補から外せる。
職場見学は夕方に設定し、スタッフの表情と「退勤状況」を観察する
職場見学するなら、できれば夕方の時間帯に設定し、スタッフの表情と定時を過ぎてからの退勤状況を、あなたの目で観察しよう。
午前中の見学では落ち着いた病棟しか見られないが、夕方なら申し送りの空気や残業の多さなど、普段の姿が出やすいからだ。
【夕方の見学で見るポイント】
- 定時を過ぎてもナースステーションに何人残っているか
- 申し送りがピリピリしていないか
- スタッフ同士が声をかけ合っているか
- 休憩室が使われている形跡があるか
あなたも、夜勤明けの朝に疲れ切った顔で申し送りをしていた自分を思い出せば、表情だけで職場の余裕がかなり読めることは想像がつくだろう。
見学の時間を夕方にずらしてもらうだけで、求人票ではまず見えない職場の素顔を確かめられ、入職後のギャップを大きく減らせる。
転職サイトは言いなりになる場所ではなく、内部情報を調べる「道具」
転職サイトは、担当者の言うとおりに動く場所ではなく、自分では取りにいけない内部情報を集めるための道具として使うものだ。
- 担当者に聞く質問リストを、最初の面談前に作っておく
- 初回面談で「急いで転職しない」と伝えて主導権を握る
- 同じ病院の情報を2社以上の担当者にぶつけて照らし合わせる
- 合わない求人はハッキリ断っていい(関係は切れない)



担当者さんに強く勧められたら、断れる自信がないんです…



主導権の握り方を先に知っておけば大丈夫だ。俺が使った担当者も、こっちが急がないと言えば無理に押してはこなかった。
担当者に聞く質問リストを、最初の面談前に作っておく
担当者に聞く質問リストを最初の面談の前に作っておけば、何を聞いて何を確かめるかの主導権を、最初から自分の側に置ける。
何も準備せずに面談に入ると、担当者が用意した求人の説明を聞くだけで終わり、本当に知りたい内部情報を聞きそびれるからだ。
【面談前に用意しておく質問】
- 基本給と夜勤手当の内訳は分かるか
- 実際の残業時間と、残業代の申請ルール
- 直近の退職理由と、前任者が辞めた理由
- 中途採用者の教育体制はあるか
- 職場見学を夕方にできるか
たとえば、質問をスマホのメモに5つ書いておくだけでも、面談が求人の説明だけで流れそうになった時に、話をあなたのペースに引き戻せる。



質問リストを持って面談に臨めば、担当者の話に流されることなく、自分の判断に必要な情報だけを効率よく集められるようになる。
初回面談で「急いで転職しない」と伝えて主導権を握る
初回の面談では、急いで転職するつもりはないとはっきり伝えて、話を進めるペースの主導権をあなたが握っておく。
伝えないままだと、担当者は急いでいる前提で日程を組むことがあり、比べる余裕のないまま話が進みかねないからだ。
【初回面談で伝えておくこと】
- 在職中で、良い求人があれば動きたい段階である
- 転職の時期はまだ決めていない
- 給与の下限と、譲れない条件
- 連絡手段と、連絡してほしい時間帯
ナース専科 転職を使った時、俺の地域は訪問看護の給与が低めだったが、給与の下限を最初に伝えておけば、そうした求人は事前に外してもらえたと思う。
急がないと最初に伝えておくだけで、担当者のペースに巻き込まれず、納得できる求人が出るまでじっくり待てるようになる。
同じ病院の情報を2社以上の担当者にぶつけて照らし合わせる
気になる病院の情報は、2社以上の転職サイトの担当者にそれぞれ聞いて、返ってきた話の内容を照らし合わせておくといい。
担当者が持っている情報は、その病院とのつながりの深さや過去の紹介実績で違うので、1人の話だけでは偏りに気づけないからだ。
【照らし合わせると分かること】
- 残業時間や有給の取りやすさの説明が食い違っていないか
- 離職の多い部署について、同じ話が出るか
- 給与の内訳の説明に差がないか
2人の担当者の話が一致すれば判断材料として信頼できるし、食い違ったなら面接で直接聞いて確かめればいい。
複数の担当者の話を突き合わせる習慣をつければ、一人の言葉をうのみにせず、あなたの判断で職場を選べるようになる。
合わない求人はハッキリ断っていい(関係は切れない)
紹介された求人が合わないと感じたら、遠慮せずにハッキリ断っていいし、それで担当者との関係が切れてしまうこともない。
担当者にとっても、合わない職場に入って早く辞められるより、条件に合う求人を探し直すほうが意味のある仕事だからだ。
【求人を断る時の伝え方】
- 合わないと感じた条件を具体的に伝える
- 次に紹介してほしい条件を添える
- 今回は見送りたいと、シンプルに言う
俺はレバウェル看護で条件に合う求人が見つからず転職を見送ったが、担当者の対応は最後まで丁寧で、断ったことで気まずくなることもなかった。



断ってもいいと分かっていれば、担当者の勧めに気をつかって妥協することがなくなり、本当に納得できる職場だけを選べる。
在職中に登録して「逃げ道」をストックできる看護師転職サイト3選
在職中に登録して逃げ道をストックしておくなら、急かさずに相談に乗り、内部情報まで聞ける看護師転職サイトを選んでおけばいい。



すぐ転職しなくてもいいが、少しでも今の職場に不満があり、転職の気持ちがあるなら気軽に登録して相談してみるといいぞ。
累計求人24万件以上でオリコン4年連続No.1!看護師転職ならナース専科 転職
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 累計求人数 | 24万件以上 (2016年 4月以降の累計) |
| 非公開求人 | あり |
| 対応エリア | 全国 希望エリアの専任が担当 |
| 対応施設 | 病院・クリニック・ 訪問看護・介護施設・ 企業 |
| サポート体制 | 電話・メール・LINE |
| LINE対応 | |
| 利用料金 | 無料 |
| 運営会社 | 株式会社 エス・エム・エス |
- 転職を迷う段階でも幅広く求人を出してくれた
- 担当者から求人の押し付けがなかった
- 紹介される案件の数は豊富だった
- 地域によっては給与が低めの求人も多かった
ナース専科は、旧ナース人材バンクとして2005年から20年以上の実績を持つ老舗の看護師転職サービス。
累計登録者数は130万人以上(2026年3月時点)で、東証プライム上場の株式会社エス・エム・エスが運営しているため信頼性も高いのが特徴だ。
【おすすめな人】
- とにかく多くの求人から比較して選びたい
- 初めての転職で手厚いサポートが欲しい
- 在職中で忙しく、LINEでやり取りしたい
- 地方での転職を考えている



累計130万人以上が登録してる実績とオリコン4年連続1位はダテじゃない。
「とりあえず求人を見たい」って段階でも、ここに登録しておけば間違いないぞ。
行きたい病院を「逆指名」できる!日勤のクリニックも探せるナースではたらこ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 逆指名 | あり (求人が出ていない施設も確認) |
| 非公開求人 | あり (多数保有) |
| 対応エリア | 全国対応 エリア別担当制 |
| 対応施設 | 病院・クリニック・ 訪問看護・介護施設 |
| サポート体制 | 電話・メール・ 対面・LINE |
| LINE対応 | |
| 利用料金 | 無料 |
| 運営会社 | ディップ株式会社 |
- 転職したい理由から丁寧に聞いてくれた
- 担当者に押し売り感がなかった
- 訪問看護の希望から日勤のクリニックまで視野が広がった
- 訪問看護の求人は少なめだった
ナースではたらこは、「行きたい病院があるけど求人が出ていない」という看護師のために、逆指名制度を設けている珍しい転職サービス。
求人票ではわからない職場の忙しさや雰囲気も担当者から聞けるから、夜勤をやめて日勤中心の働き方にシフトしたい看護師が職場を見比べやすいのが特徴だ。
【おすすめな人】
- 行きたい病院・クリニックが決まっている
- クリニックや日勤のみの職場を探している
- 担当者と対面で相談したい
- サポート力の高い転職エージェントを使いたい



「この病院で働きたいけど求人がない」って諦めてないか?
ナースではたらこなら逆指名で直接聞いてもらえるから、クリニックに移りたいなら頼りになるぞ。
職場のリアルな内部情報がわかる!人間関係まで教えてくれるレバウェル看護
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 職場訪問 | 年間4,000回超 (2023年8月21日時点) |
| 非公開求人 | あり 応募枠限定 |
| 対応エリア | 全国 |
| 対応施設 | 病院・クリニック・ 訪問看護・介護施設・ 有料老人ホーム |
| サポート体制 | 電話・メール・LINE |
| LINE対応 | |
| 利用料金 | 無料 |
| 運営会社 | レバウェル株式会社 |
- 希望の理由からしっかりヒアリングしてくれた
- 電話でもLINEでも対応が丁寧だった
- 訪問看護の求人を中心に紹介してくれた
- 条件に合う求人がなく転職は見送った
レバウェル看護は、職場訪問による独自の内部情報収集に力を入れている看護師専門の転職サービス。
「求人票だけではわからない職場のリアル」を教えてもらえるから、入職後のギャップを最小限にできる。厚生労働省の適正事業者認定(医療分野)も受けている安心できるサービスだ。
【おすすめな人】
- 職場の人間関係や雰囲気を事前に知りたい
- 年収アップを狙って好条件の非公開求人を見たい
- 初めての転職で何から始めればいいか分からない
- 在職中で忙しく、LINEで効率的に進めたい



転職で一番怖いのは「入ってみたら聞いてた話と違う」ってやつだろ?
レバウェル看護は実際に病院に足を運んで情報を集めてるから、入職後のギャップが少ないのが強みだな。
よくある質問|看護師の転職失敗に関する疑問
- 看護師の転職活動は精神的にきつい?
-
働きながらの転職活動は、夜勤や残業の合間を縫って面談や面接の日程を入れることになるので、正直に言って楽ではない。
ただ、日程調整や病院とのやり取りを転職サイトの担当者に任せれば、自分でやることは、求人を比べて決めることにかなり絞れる。
一度に全部を進めようとせず、ロードマップのステップを1つずつ進めれば、心の負担は思っているより小さくできる。
- 転職して後悔した看護師の割合はどれくらい?
-
看護roo!が2022年7月に、3年以内に転職した看護師1,338人に行った調査では、転職に失敗したと感じた人は12.2%だった。
同じ調査で成功したと感じた人は74%だったので、転職を後悔している看護師は、約8人に1人の少数派だといえる。
ただし後悔の理由の上位には聞いていた話とのギャップが入っているので、内部情報を確かめておけば、その少数派には入りにくくなる。
- 看護師の「3年ルール」は気にしなくていい?
-
看護師の3年ルールとは、どんなに辛くても最初の職場で3年は続けるべきだという、昔から言われている考え方のことだ。
俺も新人の頃はその言葉を信じて食らいついたが、法律や制度で決まったルールではないので、心や身体が限界なら気にしなくていい。
ただし短期間で辞めると面接で理由を聞かれるので、次の職場で何を避けたいのかを、自分の言葉で説明できるように準備しておけ。
まとめ|看護師の転職で失敗しないために、焦る前に選択肢を持っておけ
看護師の転職で失敗する一番の原因は、職場選びの運ではなく、辞めたい気持ちに押されて焦って決めてしまうことだ。
在職中に譲れない条件を決め、転職サイトを内部情報を調べる道具として使い、書面で条件を固めてから辞める順番を守れば、前より悪い職場を引く失敗は大きく減らせる。
最後にこの記事のおさらいだ。
- 転職で失敗したと感じる看護師は12.2%で、多くは事前に確かめれば防げる失敗
- 失敗の根本原因は、条件の未整理・退職後の転職活動・比較しない即決・内部情報の未確認
- 譲れない条件は1つに絞り、在職中に転職サイトを2〜3社登録しておく
- 給与は総額ではなく、基本給と手当の内訳まで確かめる
- 退職理由、離職が多い部署、夕方の見学で現場の実態をつかむ
- 担当者には急がないと伝え、合わない求人ははっきり断る
- 内定を受けて条件が書面で固まってから、退職を切り出す



辞めたいと思えている今が、まだ余力のあるタイミングだ。限界まで我慢してから焦って動くんじゃなく、今のうちに逃げ道を1本作っておけ。









